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アスリートに卑怯者はいない!って本当か?

   戦後の日本の企業に対する就職戦線において、体育会出身者の評価はおしなべて高かったと思います。理由は体力と根性、そして上司や組織に対する絶対服従の精神…etcと言ったところでしょうか。まあ、それが真か偽か、私の個人的体験と見解を述べさせて頂きます。
 高校にも体育の教師がいます。また、教科専門は社会や数学だが、甲子園の常連の監督さん、高校サッカーやラグビーその他インターハイの常連校の顧問の先生がいます。私は甲子園の常連どころではなく、オリンピック金メダリストを3人も出している先生と日本史の授業を一緒に教えていました。この世界的に有名な先生をA教諭とします。A教諭は生徒に対する面倒見もよく、本校の広報という点からも無くてはならない存在でした。しかし、表面的な部分から1つ奥に入ると「汚いオヤジ」だったように思います。
 本校は高校2年の6月にパリに5泊7日の修学旅行に行きます。問題はこの7日間の日本史の授業をどうするのかということになります。通常は授業振替という方法を使って1年生、3年生の授業に支障がないようにします。つまり修学旅行の7日間以外の期間の修学旅行に行かない先生方の授業と交換するのです。1学期末試験には授業バランスが崩れますが、授業数そのものは確保されるということです。しかし、私のペアであった金メダル量産教師は自分の日本史の持ち時間全て自習にしていきました。すると、ペアである自分がいくら苦労して授業時数を確保しても、少ない授業時数の教師の進度に合わせて期末試験は作成されますので、進度が遅くなってしまうのです。もうちょっと細かく言うと、教頭や教務主任から修学旅行引率教員に対して、自分の担当授業を振り替えるのか、自習にするのか、という調査が来ます。そして自習にする教員は絶対に授業進度を確保することがその条件となる、と書かれています。修学旅行前には充分テスト範囲は終わらせる、と言っておきながら、パリから帰ってくると、「いや~ちょっと時間が足りないから範囲短くしないか?」と言ってくるのです。20年間で7回パリに行き、そのうち5回をこの〇〇競技の世界的指導者と組みましたが全て1学期期末テストは4月から7月までの範囲ということになりました。
 つまり、この金メダル量産教師は「授業をやりたくないのです。」
生徒の学力向上<「余計な授業をしたくない」と、言う図式になるのです。
汚い!あまりに手口が汚い!全ての運動競技指導者がそうだとは言いませんが、敢えて言わせて頂きます。「体育会出身者、アスリートに卑怯者はいない、ということはない!」
さて、この体育会の体質が強い学校は「こんな学校に行ってはいけない!!」要注意の学校です。その理由を次回以降、お話しします。
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キャリア教育をチェックせよ!

 学校と社会及び学校間の円滑な接続を図るためのキャリア教育(望ましい職業観・勤労観及び職業に関する知識や技能を身につけさせるとともに、自己の個性を理解し、主体的に進路を選択する能力・態度を育てる教育)を小学校段階から発達段階に応じて実施する、というのが2000年以降文科省から突然降ってきたキャリア教育の辞書的意味です。キャリア教育はやっている学校では伝統的に1970年代から行われておりますし、何よりも意識の高い生徒は自分で自分の将来について考えています。
 ただ、いくつになってもガキのままの高校生に「職業観」を植え付けるために国が考え出したものです。この点でも受験少年院は非常にお粗末な内容の授業を行っています。まず公立中学校ではその地区のお店(パン屋さん、果物屋さん、イオンやヨーカドーのようなショッピングモール)で1日~2日間職業体験を行います。しかしこの子達が進学してくる受験少年院では中学校で行った職業体験の延長になるカリキュラムが組まれていません。以前述べた「進路ノート」などを埋めることでキャリア教育をやったということにせざるを得ないのです。理由としては、1学年600人前後の生徒の職業体験の受け入れ先を確保するのは事実上不可能です。
 しかし、親御さんはそれでは納得しないのです。数年前、学級懇談会の打ち合わせで、学年主任が「職業意識を持ったうえで、文理選択を行う。」と保護者に伝えろ、と言いました。私は、「本校には職業意識を生徒に持たせる具体的な実地研修プログラムが存在しない以上、この点については理想論は控えるべきだ。」と、主張しました。しかし、強行します。案の定、公立中学校の教師である保護者から「具体的なプランはどうなっているか?」と質問が来ました。「あ~あ、やっぱ馬鹿が学年主任やると尻拭い大変だな~」と思いながら、「オープンキャンパスの帰りに丸の内や汐留、品川等のオフィス街を見学することで、ここが日本経済の中心部なんだ、という自覚を持ってもらえればいいとかんがえています。」と苦しい答弁をしました。
 しかし、ここで学年副主任の馬鹿教師が「進路ノートに取り組ませることで職業意識をもたせていきたいとかんがえています。」と、まあ、余計なこと喋ってくれました。保護者は公立中学で行った職場体験の延長になるプログラムを聞いているのです。進路ノート言っちゃったらアウトでしょ。そんなこともわからぬ男が学年副主任やってるので受験少年院は人材不足と言われるわけです。1学年150名~250名の超エリート私立一貫校ではOBの力をフル活用してメガバンク、総合商社などの職場見学に向かいます。企業側も名の知れた一流校が来社してくれれば、広報の面からもメリットがありますし、何よりも母校の後輩が自分たちを訪ねてきてくれるわけですから、丁寧に会社の業務を説明するわけです。
 一方受験少年院にはそうしたコネも無ければ、教員側にもそうした訪問先企業を開拓しようとする意志が欠けているのです。将来この仕事をするためにこの大学学部に行くぞ!と決めている生徒とそうでない生徒の差は受験結果に大きく反映されることになります。

 「週テ」はいい!

HRでやってる小テストはカス以外の何物でもないですが、西日本の進学校を中心に伝統的に行われている「週テ」=いわゆる週間テストは大変良いものです。毎週土曜日に英・数・国の主要3教科について1科目50分~60分程度の試験を行います。範囲は授業内容とは全く関係なく、学校が買った副教材の中からあるまとまった範囲がテスト範囲になります。例えば英語の構文150のNo.1~30まで、数学の良問プラチカについて設問1~20まで、というように、毎週ある程度まとまった範囲での模試が行われているようなもので、学力向上に大変効果があるのです。実は現在こういった形式の週テがどのくらいの学校で行われているのかは不明です。しかし、今から20~30年前には鹿児島ラ・サール、愛媛の愛光学園など西日本の一流進学校では当然のように行われていました。学校の授業とは関係なくと言いましたが、実際には教員側は授業や定期考査、模試と何らかの関連性があるような試験範囲のリンクを行います。
 小テストなんて誰だってやりたくないのです。教師も生徒も。だからこそやるなら効果を出すテストを行うべきなのです。SHRの小テストは入試広報の一環としての「ルーティン・イベント」に過ぎません。
※学校に電話をかけお宅の学校では「週テ」をやってますか、と聞き、対応者がトンチンカンなことを言っている学校にお子様を行かせてはいけません!

SHRにチェックを入れろ!

SHRで小テストをやっている学校に子供を入学させてはいけない!
中学校までは、朝の会、帰りの会とか言います。高校ではSHR〔ショートホームルーム〕と言います。出欠をとり、その日の予定等を伝達しながら、生徒の顔色を確認し、5分程度の講話を述べ、1時間目の授業への導入を行う大変重要な時間です。帰りも同じく、今日あったことについての反省と、明日の提出物のチェックなどを行い、生徒の顔を見て1日のクラス状況を確認する時間です。しかし、受験少年院ではこの時間に英単語、数学の公式、古典文法等についての小テストを行います。毎日というわけではないですが、最低でも週3回は行われます。1回5分程度ですが、私は20年の教師生活の全てをかけて断言します。「時間のムダ!!」だと。推進派は「塵も積もれば山となる」等とボケ老人のたわ言のようなことをぬかしますが、まあ、こいつらが無能な教師であることをこれほど証明している現象もないと思います。
 実は小テストをこの時間に行う、真の目的は別にあります。担任が1日2回生徒達の心に訴えかけるだけの話が出来なくなってしまったのです。勿論、生徒のレベルが下がり、担任の話を聞かなくなった、という事情はあります。ではありますが、だからと言って小テストはないでしょう。1日2回も生徒が担任の話に感動するか?と言えば、それはないでしょう。毎日2回しっかり話している先生は基本生徒達からは「うざい担任、はよ話し終わらんかい!」と思われています。それでいいのです。今の高校生から薄っぺらく好かれたいと思っている教師は担任の資格はないのです。今だからこそ担任は生徒にうざいと思われても根気強く訴えかけなけねばならないのです。そして最後には、生徒がうざかったけどためになった、と卒業式の日に言われることを疑わずに講話を続けねばならない。自分は社会が専門ですからそういう話がしやすいと思う人がいるようですが、体育だろうと家庭科だろうと自分の人生経験の中から生徒の心を惹きつける話が出来る先生はいるのです。
★SHRで小テストをしている学校は真の教師がいない学校です。

文武両道分業型学校

  学校の中が3つに綺麗に分かれます。全校生徒数で言うと1500名から2500名といった大規模校で、①勉強組②普通組③スポーツ組という選別がされます。呼び方は学校により特別進学コースとかⅠ類とか総合文化コースとかⅢ類とか・・・私の勤めている学校もまさしくこのタイプの学校です。同じ日本史でもⅠ類の東大・京大を狙うクラスとⅢ類のスポーツ選抜で入学してきたクラスに同じ内容の授業ができるわけがありません。自ずと教員の無駄な負担が大きくなります。まあ、色々言いたいことはあるのですが、絶対にお伝えしたいことを書きます。このタイプの学校では本当の意味での愛校心は育ちません。
 以前お話しした、総合学習+LHRの時間を使ってインターハイ壮行会+甲子園予選壮行会+生徒会選挙が行われました。壮行会に関してはスポーツコースの生徒が盛り上がっているだけです。特進コースや一般コースの生徒も形だけの拍手はしますが、心がこもっているとは到底言えません。一方、生徒会選挙の時間になるとスポーツコースの生徒は全く候補者演説などは聞いていません。
 本当の意味の「文武両道」の学校では各クラスにインターハイ出場クラブの生徒がおり、各クラスに生徒会長候補者がおり、もっと言えば、クラスで学業成績トップの生徒がインターハイに出場する、という現象がそれほど稀というほどではない程度には起こるのです。その時に、学校全体がインターハイに出場し戦う同級生を心の底から応援する、ということになります。
 「文武両道分業型」学校システムでは、勉強するのはあの人達、部活頑張るのはあの人達、ということで学校としての一体感がまるでなくなってしまうのです。因みにこの手の学校では、言わずもがなスポーツコースの生徒達は文化祭には参加できません。一方体育祭やクラスマッチでは異様な盛り上がりを見せますが、他のコースの生徒から見れば、「ドッチラケ」ということになります。稀に一般クラスの生徒がスポーツコースの生徒達に勝ったりすると号外が出る!ほどの騒ぎですが…。こうした現象は私学経営の面からすれば止むを得ないのですが、どう考えても健全な「文武両道」とは呼べないでしょう。
 この手の学校は、部活動に参加してない保護者からも「運動部支援金」というような名目で授業料以外のお金を徴収しています。甲子園に出場するようなことになれば、全校生徒の親に対して「甲子園出場寄付金」が半強制的に徴収されます。
 「あのプロ野球選手、俺の同級生だぜ!」という自慢ができる以外、何も教育上プラスになることはないのです。
 さて、本題に戻ります。適度な運動は勉強のプラスになることは間違いありません。しかし、学校経営上いろんな面で操作された「文武両道」は生徒達にマイナス効果しか生みません。親がしっかりとこの点を見極めないと「金をとられただけで何もいいことがなかった。」ということになってしまします。お気を付けください。

文武両道⁈

 いうまでもなく、勉学と運動部の部活動の両立を表す言葉です。スポーツ=武としてしまうのは、日本の学校スポーツの指導者が戦前の軍国主義教育を思想的に引き継いでいるからでしょうか?まあ、それは今回どうでもいいことなのですが…
 「本校では勉学にもスポーツにも充実した高校生活が送れます。」と言うようなことをオープンスクールで校長以下の教員が言っている学校は「要注意」だと思ってください。勿論、究極の理想は部活も高3の夏までやりきって引退し、勉学でも現役で一流大学へ合格・進学することです。中高一貫校ではある程度このことは可能です。やはり高校入試と言う障害物がありませんので、部活をしっかりやりながら中学時代に高校の内容の学習に入っていけますので、高校に入ってから時間的余裕が生まれます。その分を部活に回すことで、『文武両道』は可能です。しかし、高校入試を経て高校に入学した生徒達はそうはいかないのです。高校で勉強する内容は、文科省がどういう試算をしようと、現場の我々からすれば、公立中学校3年間の約5倍になります。
 具体的には、高校1年生は英語・数学・古典文法の詰込みでほぼ許容限界一杯になります。まして、公立中学校で3年間やるべきことをしっかり修得してきた場合はいいのですが、ここに穴が開いていた場合、とても部活どころではなくなります。受験少年院と言うのは学校が好き好んで生徒を拘束するという側面より、そうせざるを得ないという側面が強いと思います。つまり、勉強と言うのは解らないところ、やり残したところまで立ち戻って穴を埋めていかなければなりません。これを怠って「高校の数学しっかりやれば、自然と中学数学は身につくだろう!」などと甘い勉強をしているので、受験少年院型高校の生徒は、長時間勉強した割には学力の向上につながらない=燃費の悪い勉強をしてしまっているのです。
 昨日、本校の3年生の教科担当者会議にて学年主任が「生徒達に、これ1年生の時にやったよね!中学の時の内容だよ!と言う発言は現に慎んで頂きたい。生徒達が自信を喪失し、先生方に質問に行くことを躊躇するようになります。」と言っておりました。まあ、学年主任ともなれば上は東大から下はFランク大学までいろいろな進学希望を持つ生徒を預かっておりますので、立場上大変だな~とも思いましたが。しかし、私はあえて言いたい,「中学の内容を忘れていて君はどこの大学を受けようとするのかい?残り8か月で全部覚えきらないと学費を払う価値のある大学には行けないぞ!」と。それでやる気を失うのであれば無理に大学に行く必要はないのではないでしょうか。
 部活です。今日のテーマは。要するに校長は中学生に対し高校を一種のレジャーランドの様に見せかける必要があるので、「部活も勉強も」ということを言っているのですが、現実にはとても運動部の練習をしながら、一流大学に入るのは能力以前に時間的に不可能なのです。でも、世の中には部活動も進学実績もしっかり出している学校があるじゃないか?と思われている方がいると思います。例えば、大阪桐蔭高校は甲子園の強豪であり、京都大学の合格者も50名前後出しています。智辯和歌山も洛南も似たような実績を持っています。これは『文武両道分業型学校』と言われるシステムをとっている学校なのです。次回はこのテーマについてお話します。